メニュー
耳鼻咽喉科・頭頸部外科

内視鏡・外視鏡・低侵襲手術

この記事の内容

4K内視鏡と手術ナビゲーション

当院では目や脳など重要な臓器が隣接している副鼻腔(ふくびくう)を安全な状態に保ち、適切な手術操作を行うために4K内視鏡システムと手術ナビゲーションシステムを導入しています。

4Kはフルハイビジョン(1920×1080)の約4倍の画素数があり、これまでのフルハイビジョンでは表現しきれなかった細部まで鮮明に描写できるため、繊細な手術を行うことが可能です。

また手術ナビゲーションシステムは、あらかじめ手術前に撮影したCTの画面上に、1mm程度の誤差で内視鏡手術の操作部位をリアルタイムに表示できるため、目や脳などの危険な部位を確認しながら安全に手術を進めることができます。

ナビゲーションを用いた内視鏡下鼻副鼻腔手術

4K内視鏡や手術ナビゲーション、シェーバー・ドリルシステムなど最新の手術支援機器の導入によって、体に負担の少ない内視鏡手術の範囲が広がり、以前は歯肉や顔面皮膚を切開して行われていた頭蓋底(ずがいてい)や涙嚢(るいのう)、眼窩(がんか)、翼口蓋窩(よくこうがいか)といった副鼻腔よりもさらに深い部位まで、鼻からの内視鏡のみで行うことが可能となりました。そのため手術後の顔面の腫れや痛みが少なく、入院期間も短くなっています。

4K ウルトラHD内視鏡手術

執筆者

耳鼻咽喉科・頭頸部外科 診療科長・教授 北村 嘉章

※執筆者の所属・役職は書籍発刊時(2024年3月)のものです。

この記事をシェアする
この記事の内容