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栄養部

食事と栄養で患者さんを支える栄養部

日本には、肥満や生活習慣病などの「栄養過剰」と、痩(や)せや低栄養からの「栄養不良」という2つの栄養問題があります。これに対し、栄養部は「食事は治療の一環」という理念のもと、患者さんを栄養面からサポートしています。

「栄養過剰」には、疾患の予防や悪化を防ぐことを目標に、患者さん個々の食習慣や生活環境に応じた栄養指導を行い、正しい栄養の知識を習得し、健康的な生活が送れるよう自宅での療養生活を支援しています。また「栄養不良」には、低栄養予防を目標に、入院時に管理栄養士が栄養状態を評価し、早期から適切な栄養管理を行います。それでも低栄養の改善が困難な場合は、「栄養サポートチーム」というチームで栄養改善を行います。

このように、管理栄養士は栄養のプロフェッショナルとして、食事の形態や、食べる機能、栄養素の消化吸収や代謝、排泄など、食事や栄養の流れを考慮した総合的な栄養管理を行っています。

今後も栄養部は安心・安全な患者食の提供とともに、高度医療を行うチームの一員として、専門性を生かした質の高い栄養管理をめざし、患者さんを支えていきます。

写真:腎臓病食(鰆の竜田揚げ)
写真:常食(ポークピカタ)
写真:嚥下ゼリー食(鮭ゼリーのオーロラソースがけ)

執筆者

栄養部 栄養部長・教授  阪上 浩
栄養部 副栄養部長 鈴木 佳子

※執筆者の所属・役職は書籍発刊時(2024年3月)のものです。

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