当院では2019年に周術期管理センターを開設しました。主に全身麻酔を受ける患者さんの術前、術中、術後のケアを多職種のチームで行い、患者さんが安心して手術に臨めるように努力しています。
手術前に入院する患者さんを対象に術前外来に来てもらい、ここで薬剤師、看護師、麻酔科医が患者さんのこれまでの病気の有無、内服薬のチェック、術前の検査結果の確認をします。入院時の注意事項の説明、内服薬で休薬すべきものがあればその説明、麻酔の説明と同意書の配布を行うとともに、必要があれば歯科で口腔ケア、マウスプロテクターを作成します。手術前日の午前中に麻酔科外来にもう一度来てもらい、体調の確認、絶飲絶食の説明をして、患者支援センターを経由して病棟に入院します。
術後は栄養指導、リハビリなどの介入が入ることがあります。持続的に鎮痛薬をPCAポンプという道具を用いて注入している場合は、麻酔科医、薬剤師、看護師からなる術後疼痛管理チームが平日に限り、術後1日目と2日目にベッドサイドにうかがい、痛みの具合や困りごとを聞いて、必要があれば介入をします。
患者さんが安全に手術を受けて退院できるよう、当センターの職員一同でサポートしていきます。