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痛みセンター

多職種による集学的治療で長引く痛みを和らげる

痛みは外部から体を守る防御反応であり警告信号でもありますが、約3か月以上続くと「神経障害性疼痛(しんけいしょうがいせいとうつう)」や「難治性慢性疼痛(なんちせいまんせいとうつう)(痛覚変調性疼痛(つうかくへんちょうせいとうつう))」(図)という治りにくい状態になることがあります。長引く痛みは不安や憂鬱(ゆううつ)な気持ちを強め、睡眠も妨げ、学校生活、仕事、家事、育児や介護などの社会生活に影響を及ぼします。

図 痛みの種類と持続期間による変化

当センターでは患者さんの痛みを和らげ日常生活が送りやすくなることを目標に、医師・歯科医師をはじめ、看護師、薬剤師、臨床心理士・公認心理師、理学療法士、医療ソーシャルワーカーなど多職種が連携して治療とサポートを行います。薬物療法、神経ブロック注射、手術療法、運動療法、心理療法などのさまざまな治療法を組み合わせた多角的鎮痛法が有効とされます。四国内で唯一歯学部を有する当院は口腔顔面痛(こうくうがんめんつう)(顔や顎(あご)の痛み)に対しても医科と歯科の連携により専門的な治療が可能です。

執筆者

痛みセンター センター長・教授 川人 伸次
痛みセンター 診療支援医師 高田 香

※執筆者の所属・役職は書籍発刊時(2024年3月)のものです。

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